和楽器譜面変換ソフトについて
こんにちは!
以前、作曲を行っている方とお話をした際に、
「五線譜を縦譜にするソフト」について聞かれました。
私たちは実際に作曲の経験が無かったので知らなかったのですが、
今後「和楽器の譜面を五線譜ではなく縦譜で販売したい!」という方もいらっしゃると思い、
今回調べてみました!
縦譜での販売を検討されている方はぜひご覧ください。
また今回は、あくまでも普段楽譜の作成を行っていないサイト運営者が調査した内容になっておりますので、使用前に知っておくべき基本的な内容のみ掲載しております。
あらかじめご了承ください。
そもそも和楽器の譜面をデジタルで作成する際の方法は大きく2つに分けられます。
1つ目が、今回のテーマでもある五線譜で作成したデータを縦譜に変換する方法です。
五線譜での楽譜作成ソフトは有料のものから無料のものまで世の中に溢れています。
無料で使えるソフトとして有名なものの1つとして「MuseScore」が挙げられます。
そういった楽譜作成ソフトにて作成したデータは、「MusicXML」や「MIDI」といった
規格にて出力することが出来ます。
こうして出力したデータを変換ソフトで読み込ませ、縦譜に変換します。
2つ目の方法は、和楽器譜面作成ソフトでそのまま作成する方法です。
単純にソフトにそのまま音符を入力し、最後に縦譜の形式を選択して出力することで
和楽器の譜面を作成することができます。
和楽器の譜面をデジタルで作成するこの2種類の方法を踏まえたうえで、
今回は以下の2つの譜面作成ソフトをご紹介したいと思います。
①和楽一筋
こちらの使い方は大きく分けて2つあります。
1つ目はDTM(DeskTop Music)方式でソフトに音程を直接打ち込んでそれを縦譜として出力することができます。
下記画像は篠笛で「さくら・さくら」の譜面を作成した際の画像です。
縦に音階が並んでいて、横に編集画面があり、編集画面にて選択した音階が譜面として出力されます。
直観的に音階と音の長さが編集画面にて見ることができ、簡単に譜面を作成することができます。
2つ目のやり方は先述した他ソフトで作成した五線譜の「MIDIファイル」を「和楽一筋」にて読み込み変換して縦譜として出力することです。
こちらの方法は1つ目の方法とは違い、MIDIファイルにて五線譜のデータがあれば打ち込むことなく縦譜作成することができます。
「五線譜から縦譜への変換ソフト」といった表現の方がより適切かと思います。
対応楽器と記譜法については以下の通りになります。
(和楽一筋販売サイト「じょんからドットコム」より引用)
・尺八(琴古流・都山流)
・篠笛(横書き数字譜)
・三味線(文化譜・家庭式譜・研精会譜・青柳譜)
・箏、十七絃箏(家庭式譜)
・大正琴(横書き数字譜)
・沖縄三線(工工四)
・和太鼓(西洋譜)
・鳴物(長唄手附)
・琵琶(薩摩琵琶弾法譜)
・篳篥(雅楽明治撰定譜)
・龍笛(雅楽明治撰定譜)
・笙(雅楽明治撰定譜)
2つ目に紹介するこちらは五線譜のフォーマット「MusicXML」を変換するソフトとなっております。
変換できる楽器および対応できる記譜のスタイルは以下の通りになります。
(JapoScoreハンドブックより引用)
・尺八_琴古
・尺八_都山
・篠笛_数字
・篠笛_漢字
・箏_生田
・箏_正派
・三絃_生田
・三味線_文化
1つ目に紹介した和学一筋と同様に既に別ソフトで作成した譜面を変換するソフト担っております。
2つのソフトの違いは変換前の譜面ファイルの違いにあるので既に譜面を何かしらのソフトで作成されている先生は、作成した譜面がどっちの形式で出力されるかによって和楽一筋かJapoScoreを使われるかを検討されると良いかと思います。
普段私たちは和楽器の曲を作成するどころか譜面を作成する機会もないので、本業とされている先生方からはまた違った観点やご意見があるかと思いますが、今回はあくまでもゼロベースの状態から知りたい方向けの情報、ということでご容赦ください。
ここまで本記事を読んでいただき誠にありがとうございました!